耳それはイヤー。
「よし子や、耳掻きしておくれ」
「お父さんって耳毛が異様に長くてキモイからイヤ!」
「老い先短いこの父に向って何ということを…ゴホゴホ」
「もう、すぐ病弱のフリするんだから。いいわ、はい、
膝の上に頭を載せて」
「おお、やっぱり持つべきものは娘だな。よいしょっと」
「ちょ、ちょっとお父さん!耳の中に小さな男の子がいる!」
「おお、それは『耳わらし』だよ。『座敷わらし』みたいなもんだ」
「そ、そんなの初めて聞いたわ。お父さんってメルヘンなのね」
「座敷わらしを見た人は幸運になるというが、耳わらしの場合は…」
「場合は?」
「耳毛がどっさり生える」
「イヤアアア!」
「お父さんって耳毛が異様に長くてキモイからイヤ!」
「老い先短いこの父に向って何ということを…ゴホゴホ」
「もう、すぐ病弱のフリするんだから。いいわ、はい、
膝の上に頭を載せて」
「おお、やっぱり持つべきものは娘だな。よいしょっと」
「ちょ、ちょっとお父さん!耳の中に小さな男の子がいる!」
「おお、それは『耳わらし』だよ。『座敷わらし』みたいなもんだ」
「そ、そんなの初めて聞いたわ。お父さんってメルヘンなのね」
「座敷わらしを見た人は幸運になるというが、耳わらしの場合は…」
「場合は?」
「耳毛がどっさり生える」
「イヤアアア!」
