那須与一
時は源平争乱、屋島の合戦。
船にて海上に陣を張った平家方から、陸側の源氏方に1艘の
小船が近づいて来た。船上にはひとりの女が竿の先端に
日の丸の扇を付けて立っていた。
「この扇を射落としてみよ」
という平家方の挑発であった。
そこで源義経は弓の名手、那須与一宗高(なすのよいちむねたか)
に扇を射抜くことを命じた。
「南無八幡大菩薩…この矢、外させ給うな…ああああっ!」
神仏に祈り扇を仕留めようとした余一であったが、竿を持つ女が
実は青木さやかであったため、つい青木を射抜いてしまった。
「どこ撃ってんのよーッ!」
悪魔の断末魔のような禍々しい絶叫が海に響き、青木は倒れた。
余一はすぐさま我に返り、義経に詫びを入れた。
「殿、申し訳ございませぬ。ついカッとなって…」
「余一、扇を射落とさなければだめではないか!」
「今一度、初めからやり直しさせて頂きとうございます。まず
青木を手当て致しますゆえ」
「お前に出来るのか」
「は。応急救護にいささか心得がございます」
「ふーむ。それは初耳である」
「ナースの余一。なんちゃって」
「お前が的になれ」
船にて海上に陣を張った平家方から、陸側の源氏方に1艘の
小船が近づいて来た。船上にはひとりの女が竿の先端に
日の丸の扇を付けて立っていた。
「この扇を射落としてみよ」
という平家方の挑発であった。
そこで源義経は弓の名手、那須与一宗高(なすのよいちむねたか)
に扇を射抜くことを命じた。
「南無八幡大菩薩…この矢、外させ給うな…ああああっ!」
神仏に祈り扇を仕留めようとした余一であったが、竿を持つ女が
実は青木さやかであったため、つい青木を射抜いてしまった。
「どこ撃ってんのよーッ!」
悪魔の断末魔のような禍々しい絶叫が海に響き、青木は倒れた。
余一はすぐさま我に返り、義経に詫びを入れた。
「殿、申し訳ございませぬ。ついカッとなって…」
「余一、扇を射落とさなければだめではないか!」
「今一度、初めからやり直しさせて頂きとうございます。まず
青木を手当て致しますゆえ」
「お前に出来るのか」
「は。応急救護にいささか心得がございます」
「ふーむ。それは初耳である」
「ナースの余一。なんちゃって」
「お前が的になれ」
