アンチェインドコメディ

2005-11

挫折ラーメン

俺は小さなラーメン屋をひとりで切り盛りしている。
しかし交通事故に遭い骨折し、完治するまで店を休業
せざるをえなくなった。

「お客様には誠に申し訳ございませんが、暫く休業させて
 いただき治療に専念致します」

店のシャッターにこのような貼り紙をした。苦労してやっと
自分の店を持った矢先のことだけに無念だ。

次の日、その貼り紙に誰かが書いた一文を見つけた。

「頑張ってください」

よく来てくれていたあのお客様だろうか。思いがけない
励ましに、目頭が熱くなった。

更に次の日、誰かが書いた文はもっと増えていた。

「まずい」

「このまま閉店でいいよ」

「ご愁傷様。アーメンラーメンザーメン」

涙が溢れるのを止めることができなかった。

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