アンチェインドコメディ

2017-07

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核家族

「ようこそお越しいただきました。こちらが弊社
 核シェルターのモデルルームでございます」

「ふーん。ずいぶん殺風景だね」

「お父さん、この中でドラクエできるのー?」

「ははは、ヨシオはそんな心配ばかりして」

「お客様、いかがですかこの頑丈な作り。広島の50倍
 クラスの水爆が真上で爆発してもビクともしません」

「でも、私達だけ助かるっていうのはどうもね…
 もし建ててもご近所には言えないわねえ…」

「母さん、地下の物置だとか防音室だとか言っておけば
 いいじゃないか」

「お父さんって冷たいのね」

「なんだいミキ、急に」

「私だけ助かって、タクヤ君が死んじゃうなんていやよ!
 タクヤ君がいなきゃ生き残っても意味ないのよ…うう…」

「こら、想像だけで泣く奴があるか。それよりもタクヤってのは
 どこの馬の骨だ。お父さん初めて聞いた…っておい!なんだ
 この地鳴りは!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!ガラガラガラガラガラ!

「しまった!お客様!このシェルターは崩れます!さあ
 避難階段から逃げてください!」

「水爆でもビクともしないんじゃなかったのか?」

「はい。しかし少女の涙には弱いんです」

「繊細なんだね」
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